邦画の中の鉄道03
映画といっても原則邦画のみなので、タイトルを変更。
「彼女だけが知っている」 1960年 渡辺文雄 笠智衆 小山明子
正味1時間の作品でいかにもプログラムピクシャーという感じ、内容も連続強姦魔を捜査する刑事・笠智衆の娘、小山が強姦魔の餌食になり、笠の部下で小山の婚約者でもある渡辺とともに苦しむという、ヘビーな展開の話です。犯人追跡の過程はかなり急ぎ過ぎの感がありますが、役者が良いだけに結構見せます。
で、鉄道シーンはほとんど無し、ラスト近くに出てくる桜田門の警視庁周辺のシーンで、チラっと都電の線路が映るくらいかな・・・。
邦画の中の鉄道02
「海の野郎ども」1957年 石原裕次郎 殿山泰司 西村晃
このタイトルで裕次郎主演だと、日活無国籍アクションを連想しますが、さにあらず。
オープニングのおどろおどろしい音楽はゴジラで有名な伊福部昭、監督脚本は新藤兼人というかなりの異色作でした。物語は東京湾の沖仲使(港湾労務者)の過酷な労働風景が、誰にも感情移入できない客観的な視点で延々と描かれます。
裕ちゃんも途中までは労務者達をコキ使うちょっと嫌な奴って感じですが、途中からスクラップを積んで来た船の中で船長対乗組員の暴動が起き、裕ちゃんは心を入れ替えて暴動を押さえる側から、暴動を扇動する側に変わるあたりから、新藤イズムがジワジワと湧き出てきます。そして最後はイスラムと心を一つにして・・・てな、とてもプログラムピクシャーとは思えない展開になります。
鉄道シーンは東京港が舞台という事で期待していたら、途中に角材を井形に組んだ橋脚の鉄橋が運河を渡っているシーンが出てきたりして。そして最後近く裕次郎が暴動をおかした船員たちと行動を共にしたため、半殺しの目にあうというシビアなシーンで一瞬、な、なんと!ワフを一輌牽いたB6が映ります!
裕ちゃんがリンチにあってるシーンのバックを通り過ぎるので、あまり何回も見たいとは思えませんが、それでもオオオ!と食い付いてしまいます。撮影場所は芝浦あたりなんでしょうけど、今から想像できないくらい殺伐とした港湾風景が印象に残りました。
邦画の中の鉄道01
すいません、メモ代わりのカテゴリーを作ってしまいました。
入院してた時につらつらと考えてた事は「あ~、あれもやってないこれもやらないままになってるなあ」という思いでして、それは特に模型や映画などで多かったんですよね。で、とりあえず録り溜めたままで見ていない映画のビデオを、少しづつでも消化していこうと思いまして。
以前、鉄道ピクトリアルに載った鉄道が出てくる有名な映画のリストを元に、ビデオや名画座、フィルムセンターなどで見たりしてましたが、今回はいわゆるB級C級のプログラムピクチャーも含めて、映画の中の鉄道シーンを探しては、ここにメモ代わりに書き留めておこうと思ってるわけです。
何気なく見た日活のしょぼいアクション映画の中で、主人公が河原で悪人達と戦うシーンでナベトロが出てきたり、はたまた青春映画で淡路交通の電車がカラーで出てきたり、あなどれないんですよねー。
第一回は日活1963年の「結婚の条件」という映画です。浅丘ルリ子主演 他に二谷英明、南田洋子。浅丘ルリ子がぷっくらほっぺの若々しいOLの役で、二人の求婚者の間で揺れ動く女心・・・てな感じでしたが、今ならテレビ向きな題材なんでしょうね。
鉄道シーンは浅丘ルリ子の義理の兄が福岡に出張して、そこから東京への帰路に「きりしまで帰る」とセリフがあり、画面では暗くてよく判らないんですが、茶色のEF58が客車を牽引してるシーンがいくつか。それとその兄の愛人の家の近くを、東急の5000系同士が行き違うシーン♪があります。浅丘ルリ子の家は恐らく小田急沿線らしい感じですが、ハッキリ電車の外観は確認できず、でした。
ちょっと前の東京建築散歩6の1
久し振りに建築散歩シリーズを!
例によって90年代初期のお正月に、自転車で巡ったものです。
今回は丸の内から
これは以前にもチラッと載せた事のある第一生命ビルです。戦後GHQに接収されてた事で有名ですね
こちらは明治生命館、壁面に並ぶコリント様式の柱は間近で見ると、かなり威圧感があります
最後は東京銀行協会の建物ですが・・・新しいガラス貼りのビルの前面に、いかにも取ってつけたような意匠をどう見るでしょうか。ここにはかつてこの意匠の元になった風雅な建物があったんですが、建て替えるにあたってその建物の意匠を継承したデザインを、って事なんでしょうけど、やはり安ッぽさを感じてしまいますね~。
ちなみに第一生命と明治生命の両館は、建物をリニューアルした時に前面をほぼそのままに保存し、少し引っ込んだところに高層のビルを建てる方式で成功してると思うんですが、この東京銀行協会の場合はあまりに木に竹を繋いだ感が強くて、?がついてしまう気がするんですけど、どうでしょう。
ここらへんの都心の一等地にある建物は立派過ぎて、なかなかレイアウトに組み込めそうなモノはありませんね。
